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野菜がべらぼうに高い理由を農家に聞いてみた

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Byほんたべ

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年末は雑煮需要で小松菜が高くなるもんなので、年末のスーパーの小松菜価格を見て、
ちょびっとだけ「ひー」と思いましたが、その後もずっと高いので「ひいいいいーーー(゚∀゚)」と思っています。



先日広尾のM屋に行ってみたら、なんとブロッコリーが一個539円でした。
ひいいーーーー初めて見たぞ! こんな値段!

驚愕しつつ野菜売り場をウロウロしてみると、そのほか、かぶが600円、
レタス699円、小松菜599円、サラダ菜にいたっては400円と、
信じられない値札がずらりと並んでおり、鼻血が出るかと思ったです。

元産地担当としてはこのような価格を見ると、どこの産地がやられたのか
とか考えるわけなのですが、そう言えば年末に大地を守る会の宅配のレタスが
全然巻いてないボサボサレタスだったことを思い出しました。

冬のレタス産地は静岡県と香川県です。
巻いてない、ということは初期生育が悪かったのでしょう。

この時期出るレタスは9月頃定植でしょうから、9月の天気はどうだったのか。
昨日相場を見てみたら、静岡のレタス1ケース10,000円でした(驚愕)

そして、チョービックリ価格のブロッコリー産地は埼玉・千葉・愛知県、
キャベツ産地は愛知・神奈川・千葉のはじっこあたりです。なにが起きたのでしょう。
つーことで、元担当産地(愛知県)の農家に聞いてみました。

冬に出荷する作物の定植や種まきは、だいたい8月下旬から始まります。
この時期に台風が来ると10月の端境期に品不足になりますが、今年は順調でした。
大根、キャベツ、ブロッコリー、すべての作物が問題なく生育しました。

「ちょっと困ったな」と思ったのが長雨&日照不足が続いた10月でした。
ひと月に数日しか晴れの日がなかったと、東京でも天気予報で言ってましたよね。
当時のことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

このときすでに畑では、長雨による根傷みが発生していました。
湿気は作物の大敵です。水浸しの畑では根が思ったように生育できません。
湿気は病気を呼びますから、病害ががちょこちょこ発生し始めました。

そしてここに最悪の事態、台風21号と22号が続けて襲来したのです。

このふたつは、九州南部から四国、東海、神奈川、関東の沿岸部を
なめるように進み、大雨と大風をもたらしました。
九州南部四国東海神奈川関東沿岸部は、冬の大型野菜、つまり
レタス、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、大根の産地です。(一部菜っ葉も)

渥美半島では長雨でダメージを受けていたキャベツが風にあおられ
ブロッコリーはぐるぐる回され、さらなるダメージを受けました。

9月頃に台風が来てブロッコリーが回されて大変! なんてことは
けっこうよくある話ですが、9月のブロッコリーはまだ小さいので、
農薬をまけば病気は予防できます。その後の天候が良ければ回復もします。

しかし10月下旬のブロッコリーは「もうじき出せるよね」的な大きさ。
それがぐるぐる回されて、回復することなくダメになりました。

台風以前の渥美半島のキャベツ価格はチョー安値で1ケース300円でしたが、
台風後、一気に相場が上がりました。出すものがなくなったのです。

長雨・台風のあとも、作物はがんばって傷んだ根っこを修復しつつ生育しましたが、
12月前半にアホみたいな寒さがやってきて、生育が止まりました。
寒さは相変わらず継続しており、生育は遅々として進みません。

ということで、作物も高値で推移中です。

スーパーではあまりにも相場が高いので、1/2カットとかでお茶を濁す、というか
そうせざるを得ない状況で、小松菜も通常200gを150gとかで売ってるみたいです。
あまりにも高値が続くともやししか売れなくなるかもしれません。

産地的には、今後持ち直して大きくなるのを待っていても、そこで価格が暴落するよりは、
ってことで小玉のキャベツや巻の甘いレタスを出しているところもあるようですが、
もしかしたらこの寒さでは、持ち直すなんてこともないかもしれません。

最悪の場合、端境期の3月までこんな感じで、高値が続くのでは。
おそろしや~(泣)

それにしても、10月の長雨と台風2つがここまでの被害を与えるとは。

わたくしたち消費者は、事象が発生した際にはなにもわからず、
数ヶ月後にスーパーの野菜価格で台風被害の事実を知るのだとしみじみ思います。

そしてそのつど、農業とは天候に思い切り左右され
起きたことは取り返せない、どうしようもないものであることを知るのです。

野菜工場がどうとか毎回言われますが、現時点では役に立っていない、というか
ブロッコリーなどの大型野菜を水耕でつくるのは割が合わないのかもしれません。

とりあえず、わたくし的には、ほんたべ農園の野菜を日々食べながら、
自給することの大切さをしみじみと感じています。

地面がある方は野菜の自給を考えてみてはどうでしょう。


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