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「オイシックスドット大地がらでぃっしゅぼーやを買収」というニュースに思うこと

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Byほんたべ

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なんとなくめでたい気がするので赤飯の写真ではどうでしょう。


わたくしが今はなき大地を守る会に入社したのは1992年でした。

わたくしは広報室に配属され、QuarkExpressというDTPソフトで
16Pスミ一色の商品情報誌を当時250万ほどしたマックで楽しく作成しておりました。

モリサワの広報誌「タテ組ヨコ組」をまねた情報誌「PROCESS」は、
ヨコ組部分が商品情報、ウラ表紙からめくるタテ組は運動情報と、
かたくるしくてちっともおもしろくありませんでした。

ある日らでぃしゅぼーやの情報誌「元気くん」「お話サラダ」を見たら非常にシンプルで
これならまだ「PROCESS」のほうがましかもね、と、失礼なことを思いました。
スタッフ一人がページメーカーでつくってると聞き、
使いにくいのによく作れるなーしかも一人で!! と感心しました。

「PROCESS」を少し読みやすいものにしようと四苦八苦している間に
らでぃっしゅぼーやはギフトカタログを4色にし、雑誌とかも出し始めました。

ひゃー! 金持ち!!!

カラーの美しいカタログは、大地の広報及び商品スタッフにとっては垂涎のまとでした。
そしてカタログが象徴するように1990年代のらでぃっしゅの会員は巻き髪のおしゃれな人、
大地の会員は白髪をそめないすっぴんのエコババ(数年後に命名)、
その違いは社員にも顕著にあらわれていました。

遺伝子組換えとか有機農業関係のイベントで会うらでぃっしゅの社員は
アロハや破れたジーンズ(わたくし)なんかはいてないちゃんとした人でした。
ちゃんとしていないわたくしにとって、らでぃっしゅばぼーやは入社後8年間
「近いようで遠いお金持ちの姉妹」であり続けました。

らでぃっしゅと大地が思った以上に近い関係だったのを知ったのは、
2000年に産地担当部署に異動してからです。

当時、らでぃっしゅぼーやの野菜のほとんどを大地が仕入れており、
大地はらでぃっしゅぼーや分を合わせて産地と作付け契約を結んでいました。

しかししかし。わたくしが産地担当になって半年くらい経ったあるとき
「自分たちで産地と契約して仕入れる」という方針を出したらでぃっしゅは
大地に野菜の発注をしてくれなくなりました。

すでに契約してるので発注がないと困りますが、そんなの知らんと言われます。
行先を失った大量の野菜や果物は大地のキャパシティを軽く超えており、
わたくしたち産地担当はそれから半年間「今週も取れない、ごめんなさい」と
毎週産地に謝り続けることになりました。

大地側にも問題があったのでしょうがないのですが、
このときのことをわたくしはいまだに根深く怒っています。

その後もさらに、大地経由でらでぃっしゅに出荷していた産地の野菜を
大地を介さず直接取引してもらうことになり、産地を紹介したのですが
そこでまた腹立つことがあり、それもいまだに根深く怒っています。

でもまあいいです。しつこいなと思いますがいいです。

というようないきさつのあとしばらくわたくしは、近くて遠いお金持ちの姉妹、
の悪口を、産地に行くたび農家といっしょに言いまくりました。
今考えるとほんと心が狭くてすんません。

しかしある日。このお金持ちの姉妹はお金持ちのはずなのにキューサイに売られました。
ええっ! なんでなんで? そしてその後さらにナントカというファンドに売られ、
最後に69億円でdocomoに売られていきました。

売られた話を聞くたびに、わたくしの脳内にはドナドナがなり響きました。

社長が変わるとなにが起こるのかまったく想像できませんでしたが
気の毒なウワサ話をいろいろと聞くにつけ、わたくしは大地で働けて、
社長が藤田さんでほんっとに良かった!!! としみじみと思いました。
結局辞めたんだけど。

今回の買収話を聞き、とくにビックリはしませんでしたが、
なんとなく上記のようなことを思い出しつつ、最初に頭に浮かんだのは
「物流一本化→産地から来る野菜の物流費が安くなる=農家喜ぶ」でした。

大地とらでぃっしゅは同じ産地の野菜を別々に扱っているため、
一箇所にまとめて届けられるようになると、物流経費が安くなります。
そのほかにも栽培計画書とか事務手続きが楽になって経費が削減できるでしょう。

さらに少し考えてハッとしました。はるかにすんばらしいメリットがあったのです。

それは「物流」です。

らでぃっしゅぼーやも大地を守る会も自前で配送を行っています。
会員のお家まで、非常に低額な配送料で荷物を届けています。つまり、
大地もらでぃっしゅもヤマトや佐川を使わずにモノを届けられるのです。

昨今、物流経費がどんどん上がっていくなか、都内のすみずみをくるくると回る
複数のトラックを自前で持っていることのメリットは計り知れません。

ニュースでも指摘されていましたが、Amazonの本格的な参入がウワサされるなか、
届けられる生鮮食品の品質ももちろん必要でしょうが、それよりもなによりも、
自前の物流を持っていることは、Amazonに対抗するにじゅうぶんであまりあるでしょう。

Amazonは自前の物流網を持っていないのです。

日々お買い物している消費者にはピンと来ないのですが、流通業者にとって、
物流経費をいかに抑えるかは、昨今解決すべき最も大切な課題です。
その解決策を持っているのですから、すごいことなのです。

らでぃっしゅぼーやと大地を守る会が同じ組織、巨大な組織になることで
社員の方々は調整等々これからものすごーく大変だろうと容易に想像できますが、
今までになくパワフルに、できることもきっと増えていくだろうと感じます。

わたくしは昨日から少しだけ辞めたことを後悔してしまっていますが、
これからももっともっと後悔させてもらいたいと思っている次第です。

がんばれー! みんな!


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