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2018年6月時点の有機農業についてあれこれ思うこと

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Byほんたべ

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本日で8週目に突入した子猫ちゃんたちが激カワでバカネコ親と化しています。
昨日ケージの2段め&猫タワーを購入し、猫散財が加速度を増しているわたくしですが
アレルギーが出て2匹とも手放すことになったらどうしようとうっすら悩み中。



有機農業参入促進協議会の理事会&総会がありまして
そこで有機農産物を増やしていくにはどうすればいいか、
的なことを発言する機会がありました。

おじさま方は「共通の技術がない」「有機野菜が安すぎる」
などの「いつも必ず出る問題」について話されたのですが、
ここ2年ほどいろいろな有機農業の方々にお会いしたわたくしは、
なんかちょっとそれ以外の、あまり話題にならない問題というか、
どうしようもできない大きな問題があるように感じました。

わたくしの「有機農業についての考え方や認識」が以前と変わったのでしょう。
つーことで記録のために書いておくことにしました。

1.有機JASを取得する人やめる人、規模を拡大する人しない人

有機農業に取り組むきっかけは人それぞれですが、たいだい「安全」です。
その後、有機JAS認証を取得する人としない人に分かれます。
理由は「取引先が取れと言った」などのほかに「営業するのに有利だから」
「有機JASマークがついてるとわかりやすいから」などがあります。

数十年前は「有機JAS取ってなんになるわけ?」とよく言われましたから、
最近はスーパーや流通団体へ売り込む際に話を聞いてもらいやすくなったのでしょう。

時代は確実に変わっているのですね。

さて数年後。農業自体を辞めたり、一般的な栽培に切り替えたりという人を別にして
一部の人が有機JAS認証取得をやめます。理由はとてもシンプルなもの。

自分がブランドになった=有機JASマークがなくても売れるから。

有機JASマークをきっかけに売り先がいくつか決まり、
数年がんばっておいしいものを作り続けていたら固定客がついた。
有機JASマークがなくても自分の名前で売れるようになり、もっと欲しいと言われる。
だったらもう経費も手間もかかる有機JASを取得しないで、栽培に専念したい
というような流れで取得を辞めてしまうのです。

これらの人々は主に家族経営で、規模の拡大はあまり考えていません。
自分の野菜が消費者に喜んでもらえるし、収入もじゅうぶんあるから
ムリしないでおいしいものをつくっていこうって感じです。
「おいしいからもっと出して」とお願いしても断られたりします。

言ってみればある時点で「閉じてしまう人々」とも言えます。
「閉じる」とは「それ以上広がらない」という意味です。
一方「スタッフを入れて規模を拡大していこう」と考える人がいます。

この人たちは地域の活性化や地域の雇用の発生、次世代の育成などの
大きな目標を持っているのですが、残念なことに割合としてはそれほど多くない印象です。

こういうことをするためにはビジネスの才覚があることに加え、
スタッフを入れると「教える時間」という手間も必要になります。

自分がめいっぱい働くのは好きだけど人に教えるのめんどくさい、
なんて人が多い家族経営の農家の場合、規模拡大はめんどうでしかない、とも言えます。
人一人が耕作できる面積は限られているので上限は決まっているのです。

自らがブランドになって有機JASを取得を辞めてしまう人々には「それ以上」がありません。
家族経営と法人と。有機農業面積や野菜が増えていくためには、
個人経営よりも法人が増えていくのが理想なのではないかと思います。

また、規模が大きくなるとそれなりにメリットも生まれるのです。

2.できるだけ地域で集まって団体になる

有産協の会議にいらしていたイオンの人が「有機野菜がほしいのに、
有機野菜をつくっている人を見つけるのがむずかしい」
とおっしゃっていました。
「有機野菜をつくっているのに売れなくて困っている人」もたくさんいるのに、
なぜ大手の流通と繋がることができないのか。

その理由は「個人経営だから」です。

わたくしが働いていた大地を守る会では、個人の農家と取引していましたが、
姉妹であるらでぃっしゅぼーやは個人とは取引しない方針でした。
個人農家は規模が小さくて出荷数の取りまとめやら何やらで手間がかかる&
送料分荷物が割高になる、なんてことが理由ではないかと思います。

大地を守る会では個人農家が数軒集まっている地域に集荷便を回していました。
集荷にかかる金額は手数料として卸値の何%かをもらいます。

毎回乗せる野菜の手数料を計算し集荷便を出す・出さないという判断をしていましたが、
単価の安い野菜を運ぶのは量が必要なので回らないこともありました。
JAのしくみに似ていますね。

JAでは集荷場に持っていくとトラックを仕立てて市場に持っていってくれる
という非常に優れたシステムを持っています。
(ここに有機を乗っけてくれればいいのに。なんでかな? 
小分けしないといけないのかな。めんどくさいのう有機JAS。→心の声)


基本的に、個人農家が小ロットの荷物を運ぶには宅急便しかありませんが、
JAのように地域の荷物をできるだけ集め、トラックをチャーターするのが理想です。
流通も物流経費を抑えたいし荷物がまとまるのでそうしてくれるのが理想です。

また個人農家だとつくる野菜も限られるし端境期もありますが、
複数の農家が集まると必要とされる栽培作物を振り分けて
バリエーションが豊かになる=売りやすいというメリットがあります。

複数の農家から出てくると総出荷数も増えるので、大きな流通はより売りやすいのです。

つまり大きな流通と取引するなら、「地域の農家が数名集まり団体になっている」さらに、
「事務局がいて荷物の管理や振り分けをちゃんとしてくれる」ほうが有利だってことでしょう。

しかし有機農家はそもそも「人といっしょにやりたくない」に加え
「ペンはクワより重い=事務作業が苦手」なんて人も多いため、
地域で集まって誰かが事務局をすると手間がたいへんでギスギスする、
みたいなことになってしまい、なかなかうまく行きません。

また、事務局専門でやってくれる人を雇うとお金がかかりますが、
そんなお金も捻出できないなんつー悲しい状況にもなります。
有機農家が大きな流通となかなか取引できない理由はこのへんにあるのかもしれません。

そういう意味ではこれからは「産地商人」の出番なんじゃないかと思いますがどうでしょう。
そしてこれを書きつつ、以前お付き合いしていた複数のおじさま方の顔が思い浮かびました。
「事務局大変」的な愚痴をよく聞きましたが、皆さんお元気でしょうか。

そして気がつくとなんか2400字(汗)とかになってしまったので続きはまた。

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