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地球温暖化がヤバい感じで進んでるけど個人にできることはあまりないと気づいた件

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Byほんたべ

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1990年代には青森県のりんごには蜜が入らない(入れない?)と言われていましたが、
2002年頃から長野の蜜入りりんご(ふじ)が常時内部褐変を起こし始めました。その時、青森の農家が
「長野ザマミロ」とか下品なことを言ってたことを思い出します。しかしそのうち青森も褐変し始め
北海道に「青森ははははは」とか言われるようになるかもね。いや、北海道の人はそんなこと言わないか。



先日「地球温暖化」のお勉強会に参加してきた。

『地球はもう温暖化していない』(平凡社新書)という新書の新聞広告を見て、
今さらだが地球温暖化に興味がわいたからである。今年の台風の多さの影響もある。

「温暖化ウソ説」は一昔前に流行ったが、まだそういう本が新しく出るとは。
『不都合な真実』が上映されたとき、アル・ゴア氏が「嘘つき」と批判されたように
地球温暖化は誰かの陰謀と思っている人がたくさんいるのかもしれない。

アル・ゴア氏はその後『不都合な真実2 放置された地球』を制作し、2015年のCOP21、
パリ協定でインドをいかに参加させたか等の自らの働きをいい感じで宣伝しているが、
この映画を見ると温暖化対策は経済の問題で個人のレベルでできることはあまりない
と思い知らされる。

わたくしたちがどんなにCO2を削減したとしても、中国・インドなどのCO2の排出国が
CO2をバンバン排出し続ければ温暖化は確実に進むし、世界第二位のCO2排出国であるアメリカで
トランプ大統領が「パリ協定抜―けた」なんて言ってるのだからすでにもうすげー大変なのだ。

ちなみに資源エネルギー庁のサイト「今さら聞けない「パリ協定」 ~何が決まったのか?
私たちは何をすべきか?」によると、パリ協定では次のような世界共通の長期目標を掲げている。
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/ondankashoene/pariskyotei.html

・世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする
・そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、
21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる


ということで、いろいろ調べてみた。

日本では2018年の2月に環境省から気候変動の詳細なレポートが公表されている。
まったく興味がなかったので全然知らなかった自らの不勉強を恥じるわたくし。
これを見ると世界と日本が今後それぞれどんな感じになるのかがわかる。

「気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」
http://www.env.go.jp/earth/tekiou/report2018_full.pdf

温暖化で激変する世界に住むのはわたくしたちではなく、わたくしたちの子どもと孫世代である。
そう思いつつレポートを読むと真剣に真っ暗な気持ちになれるのでぜひご一読ください。
あと第一次産業関係者、地域性の高い品目を栽培している人もかなり真っ暗になれます。

暑がりのわたくしは上記レポートの以下の部分を読んで真っ暗な気持ちになりました。

「世界の年平均気温は 19 世紀後半以降 100 年あたり 0.72℃の割合で上昇している。
21 世紀末には、RCP2.6 シナリオ(※注)で 0.3~1.7℃、RCP8.5 シナリオで 2.6~4.8℃上昇する
と予測されている。日本の気温上昇は世界の平均より早い速度で上昇しており、
100 年あたり 1.19℃の割合で上昇している。21 世紀末には、RCP2.6 シナリオで
0.5~1.7℃、RCP8.5 シナリオで 3.4~5.4℃上昇すると予測され、
低緯度より高緯度の方が、気温上昇が大きい傾向が見られる。 」


今より2℃上がるとねえ、大嫌いな夏が4ヶ月に、大好きな冬が2ヶ月になるんですよ。
ああ、やだやだやだやだー。
農業や林業についてのレポートは66Pからで、まとめると以下のようなことが起こる。

・米
登熟期間の気温上昇により、乳白米・胴割米が増加し収量が低下する。
・野菜
露地野菜の収穫期の早期化、病害虫の変化と発生の増加、施設野菜の高温障害・着果・着色不良
・果樹
着色不良、病害虫の増加、高温障害、りんご・みかん・ぶどうの栽培適地の変化
でもアボカドが本州で栽培できるようになる的なメリットも
・麦・大豆・飼料作物
秋まき小麦の生育前進による霜害、飼料作物の高温・少雨による影響、牧草の夏枯れ、
しかしサイレージ用とうもろこしは二期作に適した土地が広がって有利に。
・畜産
乳牛の乳量低下、肉用の畜産では増体率の低下、採卵率の低下
・水産業
海水温の上昇による回遊魚の変化、養殖魚・牡蠣の大量死、養殖海苔の生理障害

現在でもすでに果樹類は色が来ないとか内部先行で熟度が進むとか毎年のように話題になっているが、
今年たまたまそうだった、ではなく今後は毎年そうなる、というかちゃんと対策を取らないと
そうなったときに途方に暮れるとかいう段階になりつつあるのではないか。

対策とは、色が関係ない品種(黄色いりんご、黄色いぶどう)に改植するとか、
蜜が入るまで待ってないで海外のように早取りりんごを楽しむようにするとかだが、
黄色い方面はあっても蜜入り廃止はないだろうなーって気がするわたくし。

乳白米についてはすでに品種改良されていて「つや姫」とか「きぬむすめ」とかがいいらしいが、
地域によって向く品種とかそうでない品種があるのはいかんともしがたい。ということで、
地元の米を守るためには品種改良をどんどんやんなきゃいけないのに、種子法は廃止されており、
どっちかって言うとそっちのほうが大問題って気がするがどうだろうか。

品種改良については、交配種から選抜してさらに選抜してみたいなちんたらした改良ではなく
イネの全ゲノムは解読されてるんだから、高温耐性品種とかその他もろもろ
ゲノム編集で作っちゃえばいいんじゃないかとかちらりと思ったりするわたくし。

というようにひたすら焦燥感にかられるのだが、個人にできることはあまりなくて、
とりあえずハイブリッド車を買って自己満足することくらいか。
買っといて良かったぜ(ほんとに自己満足)。ちなみに燃費は13.4Lに上がりましたよほほほほほ。

追伸
講演してくださった先生に「温暖化ウソ説」はウソですか? と質問してみたら、
誰がどうデータを見てもここ数十年で温暖化が一気に進んでるので、データで論破できます
とおっしゃっていた。やはり「温暖化ウソ説」はウソのようである。

具体的に自分の地域がこんな感じになりますよ、というのは以下のサイトで確認できます。
気候変動適応情報プラットフォーム
http://www.adaptation-platform.nies.go.jp/index.html
「個人でできること」もちょびっと書いてありますので見るといいと思います。

(※注)RCPシナリオ
【政策的な温室効果ガスの緩和策を前提として、将来の温室効果ガス安定化レベルと
そこに至るまでの経路のうち代表的なものを選んだシナリオが作られた。
このシナリオをRCP(Representative Concentration Pathways)シナリオという。

2100年以降も放射強制力の上昇が続く「高位参照シナリオ」(RCP8.5)、
2100年までにピークを迎えその後減少する「低位安定化シナリオ」(RCP2.6)、
これらの間に位置して2100年以降に安定化する「高位安定化シナリオ(RCP6.0)と
「中位安定化シナリオ」(RCP4.5)の4シナリオが選択された。
”RCP”に続く数値が大きいほど2100年における放射強制力が大きい】
(文科省サイトhttp://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/03/attach/1346369.htmより)


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Comments 2

信濃移民  

「横浜マンゴー」なんてブランドができたりして

今の様に、地球の気象が安定している時期に育った人間は、無自覚に「地球環境は変わらない」と思い込んでいる節があります。

でも、縄文の大昔(数千年前?)は現在より気温が高く関東平野の低地などは海だった様ですし、逆に、江戸時代は寒冷化して冷害が起こっていたらしいです。
つまり、私達の生きる現代も、何らかの気候変動は起こって然るべきなのではないかなぁ、と私は感じます。

だから、長野県がりんごの名産地からみかんの名産地に変わったり、苗場スキー場が茶畑になったりすることもあり得なくはないのでしょうし、そんなことになっても仕方がないと思います。
地球には「標準的な気候」などというものは存在しないでしょうから。

私は、声の大きい温暖化論者は原子力利権、逆に温暖化懐疑論者は石油利権があるのではないかなーと単純な穿った見方をすることにして、醒めた気分でおります。
宇宙、地球の動きに人間如きが何するものぞ、と。

2018/10/15 (Mon) 18:43 | EDIT | REPLY |   

ほんたべ  

Re: 「横浜マンゴー」なんてブランドができたりして

信濃移民さん、こんにちは。

> 今の様に、地球の気象が安定している時期に育った人間は、無自覚に「地球環境は変わらない」と思い込んでいる節があります。
>
> でも、縄文の大昔(数千年前?)は現在より気温が高く関東平野の低地などは海だった様ですし、逆に、江戸時代は寒冷化して冷害が起こっていたらしいです。
> つまり、私達の生きる現代も、何らかの気候変動は起こって然るべきなのではないかなぁ、と私は感じます。


そういうもんなのかもしれませんねー。
個人的には地球や人類の歴史、恐竜や動物の絶滅に興味があるので、
人類が地球上にはびこったここ数千年、とりあえず安定しているだけと思っています。

が、気候変動がちょっと急速に起きてるわよね、というのは不安です。
不安というのは、自分の世代ではなく、次世代の人々にとってという意味です。
自分には子どもはいないので実感としてはあまりないのですが、
とにかく次の世代の人達に確実にツケを残した世代なんだなとは思います。

>
> だから、長野県がりんごの名産地からみかんの名産地に変わったり、苗場スキー場が茶畑になったりすることもあり得なくはないのでしょうし、そんなことになっても仕方がないと思います。
> 地球には「標準的な気候」などというものは存在しないでしょうから。
>
> 私は、声の大きい温暖化論者は原子力利権、逆に温暖化懐疑論者は石油利権があるのではないかなーと単純な穿った見方をすることにして、醒めた気分でおります。
> 宇宙、地球の動きに人間如きが何するものぞ、と。


先日ディスカバリーチャンネルだかNHKだかで恐竜の絶滅のシナリオを見たのですが、
単に隕石が衝突して寒くなって死んだ、というだけでなく、隕石が衝突し、
大きな爆発が起こったあとに灰が地球全体を覆い太陽光が届かなくなったことに合わせ、
硫黄の雨が降りすべてのものを焼き尽くした とかいう非常に恐ろしいものでした。

ネズミのような小さな哺乳類が生き残れたのは地下に住んでたからという理由で、
まるで黙示録のような世界で恐竜は死んだのだなーと感慨深かったです。

空から隕石が降ってくるだけで絶滅ですから、何をしても意味ないと言えばそうなのですが、
でも「今」やるべきことはやっといたほうがいいかなって気がします。

2030年までに1.5℃気温が上がりますがそうなったらとてもヤバイですよ、という記事
https://courrier.jp/news/archives/139664/?fbclid=IwAR0D2tK7INCn9gHC5SCysXdgYm_5MuzI9bAK5bpuyk-O_EdTfFmZ1cSaWB8

もう少しマイルドな記事
https://www.cnn.co.jp/fringe/35126675.html?ref=fb

どっちにしても我々が生きてる間に大変になりそうです。


2018/10/17 (Wed) 11:09 | EDIT | REPLY |   

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