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ハッタリ的おもてなし料理と真のおもてなし料理についての考察

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Byほんたべ

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iPhoneで撮りましたからなんか甘いけどまあしみじみとおいしいお料理でした。
茎わかめがべらぼうにおいしかったです。また、菜の花の昆布締めに驚愕しました。



お家に誰かをお招きしたりすることがありますね。
んで、そういうときって何か作りますね。おいしいものとかおいしそうなものとか。

わたくし、お料理は好きですが、こと丁寧さについては人の数倍欠けています。
したがって、どっちかというと「おっさんの手料理」的な雑な料理を作ります。
「雑」がどのあたりに現れるかというと「時短」「手抜き」を優先するため、
主に「下ごしらえ」あたりによく現れます。あと盛り付けにも現れます。

さらに「おっさんの手料理」といえば「ハッタリ料理」ではないかと思うわけで、
例えば、粉を買ってきて自分で手打ちそばとか、スパイスからつくるインドカレーとか、
鹿とか豚の丸焼きとか、イノシシの串焼きとか(ないか、そんな料理)、
おいしいけどうんちく付きなのでそのうんちくがウザい、的な感じです。

偏見がすぎるかな。。。まあいいか。

つーことで、ハッタリ料理が得意なわたくしが作る料理はだいたい以下のようなものでした。
ハッタリを効かせるコツはオーブン料理をひとつ必ず入れることです。
オーブンを使った料理は見栄えがよくて場が華やぐけどカンタンなので便利です。

・誰もが喜ぶ定番オーブンメニュー・キッシュ
・上に同じくインド及びタイカレー
・バーニャカウダ
・アボカドとエビ、モッツァレラチーズとかのサラダ
・バゲット(バジルペースト塗って焼くのがミソ)
・魚とかローストビーフのカルパッチョ的なの

キッシュはほうれん草とかはいちいちゆでるのがめんどうなので、
基本的に炒めてざっとパイ皿に入れるだけのきのこのキッシュが便利です。
心に余裕があるときはキッシュは皮から作りますが、皮なしキッシュでもOKです。
とりあえず大皿にアツアツの料理、それが大事。鶏の丸焼きとかも盛り上がります。

玉ねぎを炒める気力があるときはインドカレー。
そうじゃないときはタイカレー。どっちもみんな大好きです。
バーニャカウダはにんにくとアンチョビをオリーブオイルでじぶじぶ煮るだけ、
あとは野菜を切るだけでいいのにおいしいからめっちゃ喜ばれます。

などというハッタリ料理を作り続けていたわたくしですが、
先日、シロガネーゼのマダムのおうちに遊びに行き、
そのようなわたくしの雑さを打ち砕かれるようなお料理をいただきました。

そして、家庭料理でのおもてなしとはどういうものか。
みずからのハッタリ料理についていろいろ考えたのでありました。

家庭料理とは、お店でお金を払っていただく料理とは違います。
自分の家族の健康や状態を気遣いながら、また自分の体調なども鑑み、
作り手は、適度に手を抜きつつバリエーションに富んださまざまな料理を作ります。

べらぼうにおいしい!!! という料理ではなくても、ほっとする味。
家庭料理はそんなイメージ。里芋の下煮なんてめんどくさいからしないし、
煮しめを作るときも全部一緒に煮ちゃう、という人が多いでしょう。

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芝海老をいちいちむく手間を考えるとうげえーと思うけど、
それをさらっとこなしてしまうのがマダムであります。
わたくしならブラックタイガーを使っちゃうなー。楽ちんだもん。



というか有機の里芋はアクが少ないから下煮しないでそのまま煮られて便利! 
なんちて主張してきたわたくしですから、下煮など人生で一度もしたことがありません。
しかしマダムはさらりとおっしゃいます。

「そういうことをすると味が濁るわよね」

ううううう。わたくしの煮しめは人参も里芋もれんこんもごっちゃになった
まさに「ごっちゃりした味」になってんだろなと思いつつ、
「まあ、いいか!!」とこの55年間、見て見ぬふりをしてきました。

そしてたぶん、今後も見ないふりをして、この後の人生もずっと
ごっちゃりした味の煮しめを食べ続けるのでありましょう(泣)

マダムがつくってくださったお料理のメニューはカンタンでしたが、
眼を見張るような細工がしてありました。

・菜の花の昆布締め
・ヤリイカの煮付け
・茎わかめの煮物
・菊のおひたし
・ふきの煮物
・芝海老のサラダ

わたくしは、おひたしだと思っていた菜の花から昆布のうまみがじわっと出てきたのに驚き、
絶妙な味付けの茎わかめに感動し、ブラックタイガーやバナメイエビを使えばカンタンなのに、
あえて今が旬の生の芝海老をゆで、殻をはずしてサラダにのっけたその気遣いに感動しました。

「ブラックタイガーは硬いでしょう。おいしくないわよね。
芝海老はむくのがめんどうだけど、やわらかくておいしいでしょう。
今が旬だし、いい芝海老があったから買ってきたのよ」

毒出し効果のある菊、良質なアミノ酸を含むイカは美容と健康にGOODです。
また、女性にうれしい食物繊維と骨粗鬆症予防のカルシウムを多く含む茎わかめも
マダムならではの気遣いでありましょう。

そしてサラダの上には、今が一番おいしい旬の芝海老。
シンプルなお料理。だけどすばらしい。わたくしのおなかはいっぱいになりました。

「もてなす=御馳走を出すなどして,心をこめて客を接待する」(Weblio辞書より)

おもてなし料理とは、お招きする人のことを考えた料理ということでしょう。
わたくしにそれができていたかと言われるとはなはだ心もとないというか、
ハッタリ=形を大事にしすぎて心が置いてきぼりだったのではないかという気がしています。

真のおもてなし料理とは、見栄えでもなく料理の数でもないのだと、
マダムのお料理を食べて、わたくしは思い知ったのであります。

お金を払っていただく料理ではなく家庭料理だからこそできる気遣い。
しかし煮しめの野菜を全部いっぺんに煮てしまうなんつー人が多いなか、
そういう「心」がどんどん失われていくのかもしれないなーなんちて思ったりしたわたくしです。

あ、そうそう。マダムのこのような料理の心を、今後「ほんものの食べものくらぶ」で
ご紹介していこうと思っております。来年からになると思いますが、乞うご期待。

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