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銃砲一斉検査でしみじみ感じた銃所持者の高齢化について

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Byほんたべ

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銃検査は管轄の警察署で行われます。テーブルに毛布を敷いて、銃の長さを測るための
木枠を置いて、と効率よくサクサクと進んでいましたが、よそもこんな感じかな?
上下二連銃を手際よくさらっと組み立てさらっと置いてた女子がいて、
カッコいいなーと思いましたら、銃安の会費は払いませんと拒否されました(゚∀゚)



昨日わたくしの地区で「銃砲一斉検査」が行われました。

銃砲一斉検査とは「銃検」と呼ばれ、銃や刀を持つ人々が警察に出かけて
持っている銃についてあれこれチェックされる、というものです。
警察からはひと月前に必ず通知が来ます。

通知には「銃砲刀剣所持等取締法第13条に基づき」と書いてありますが、
第13条とは以下のようなものです。

「第十三条 都道府県公安委員会は、第四条第一項第一号の規定による許可を受けた猟銃又は空気銃を当該許可に係る用途に供しているかどうか、その他許可を受けた銃砲又は刀剣類の所持が適正に行われているかどうかを調査する必要があると認めるときは、警察職員に、あらかじめ日時及び場所を指定して、当該銃砲又は刀剣類を所持する者に対し、当該銃砲若しくは刀剣類、許可証若しくは第十条の五の二の帳簿を提示させ、質問し、又は当該銃砲若しくは刀剣類、許可証若しくは当該帳簿を検査させることができる。この場合において、同号の規定による許可を受けた者に対しては、内閣府令で定めるところにより、当該猟銃又は空気銃を当該用途に供しているかどうかについて必要な報告を求めることができる。」
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=333AC0000000006#471
電子政府の総合窓口 e-Gov より抜粋

銃に限らず、刀、建設現場で使われる鋲打ち銃、
消防署で使う火薬でロープを飛ばす器具、なども検査の対象になります。
鋲打ち銃とはなんだって感じですが、8名ほどの登録者がいらっしゃいまして、
最近アメリカ映画で追っかけられたときの武器として使うシーンが多発しています。

銃検査に持参するものとして
1.所持する銃砲刀剣類とその許可証
2.認印及びこの検査通知書
3.受験票・保管状況聴取書(同封されております)
4.鉄砲(建設用鋲打ち銃も含む)の保管設置場所の略図及び保管庫の写真
5.使用実績を証明する資料の提出

 ・直近の狩猟者登録証の写しとか射撃場のスコア表とか実包購入時のレシート、
 実包購入状況がちゃんとわかる帳簿など が必要です。

3については警察から送られてきますが、あとは自分で作ったり写真撮ったりします。
狩猟者登録証のコピーなど捨てちゃえみたいな感じですが、こと狩猟と銃においては
何もかもをコピーして保存しておくのがベスト
です。あとで必ず入り用になるのです。

ああっ! しまったあ! てなことのないようお気をつけください。

銃検査では、違法な改造や狩猟にも射撃にも行かずただ持ってるだけなどすると、
法律違反・眠り銃とかで警察から「免許の返納&銃の廃棄をするように」と言われます。
関係あるかどうかはわかりませんが、日頃の行い(更新手続時にミスが多いとか)も
注意しといたほうがいいでしょう。管理のまずい人は悪い印象を与えるからです。

さて、銃検査の際「銃砲安全協会」という団体の会費の集金が必ず行われます。

会費は2000円ですが、ネットで検索してみると、すこぶる評判が悪いことを今日知りました。
わたくし、最初の銃検査でなんとなく言われるがまま会員になっておりまして、
会長さんの指示で今回集金係としてボランティアで終日参加することになりました。

わたくしの地区の銃検査には毎回平均して80名ほどの方が来るそうです。
当日来られない人は事前検査も可能ですが、なかには検査をブッちぎるツワモノもいて
警察の方が電話していました。どこもそんなにサービスがいいんでしょうか。

銃検査は朝9時から夕方5時まで。午前・午後と来る時間帯を指定されていますが、
年寄りが多いせいか朝は8時から警察ロビーに銃ケースを持った人が並んでおり、
少し早いけどいいよね、ってな感じで8時半から始まりました。

8時といえばスタッフの集合時間。早く来ると早く終わると思っているのか、
日本人だからか、年寄りだからか、とにかく受付側の気持ちになってみろと言いたいです。

集金業務は今やっているTHE・事務の接客に比べると非常にカンタンなので、
ほとんどの時間わたくしはぼんやりと前を見て様々な方々の様々なふるまい、
及び銃を見物し、わりと楽しく、また、さまざまなことを考察する機会に恵まれました。

わたくしの地区の銃所持者の年齢構成は60歳以上が4分の3、残りが10~50代って感じで
地域柄、銃の所持がステータスシンボルだった時代の名残が感じられます。

しかし、今年から銃のシリアルナンバーを自分で読み上げる方式にしたせいか、
どこに書いてあるかわかんないとか、普段使ってないから上下2連銃が組み立てられないとか、
昨年の検査時、銃に空薬莢が入っててスタッフ全員が後退りしたってなことがあり、
最初から警察の人がへばりついてたじいさんとか、耳が遠すぎる人とか、足元がおぼつかないとか、
あなたもう、免許返して銃も廃棄したらどうですか? ってな方も数名いらっしゃいました。

若者はと言えば、見たこともないようなつや消しメタルのライフルの高校生が二人いて、
銃安協のおじさまたちは「卒業しても射撃続けてね~」などとネコナデ声でおっしゃっていましたが、
オリンピック後も彼らは続けてくれるでしょうか。いや、続けてほしい。
そう言いたくなるほどの銃所持者の高齢化をひしひしと感じてしまったわたくしです。

狩猟免許と違って銃所持者の数字は公開されていない、というか見つけられないので、
正確なところは不明ですが、とりあえず高齢化しているのは間違いないでしょう。
当日の銃安協のスタッフ12名のうち、60歳以下はわたくしを含め4名。
その他はほぼ70代。なかには80代の方(すでに銃は廃棄済み)もいらっしゃいました。

70代の方はほとんどがライフルも散弾銃も廃棄してエアライフルで鳥撃ちだそうで、
同年齢の人がまだ散弾銃を持って来ているのを見て「75歳過ぎたらやめてほしいねえ」
などとボソっと言っていましたが、これは運転免許証の返納とも共通する課題でしょう。

わたくしは農業、ハンター、銃所持者など、高齢化をマジでひしひしと感じる業界に
縁があるのですが、そのなかではどれよりも銃所持者の高齢化が進んでいる印象です。

オリンピックで誰かがメダルを取って、射撃ブームがまた来るといいのにね、と
おじさまたちが遠い目をしつつため息混じりに話していましたが、
わたくしたちの地区ではあと10年も経つと検査人数が半数以下に減るでしょう。

都市部ではそれで良くても、地方でそうなったときに駆除とかどうなるのでしょう。
もしかして罠で勝負? いや、ハンターも決して増えているわけではありません。

中山間地で畑作や果樹を栽培している友人たちの顔を思い出しつつ、
なんとなく寂しくなった銃安協のボランティア体験でありました。


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