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トマトの出荷規格写真を見て気づいた大地とからでぃっしゅぼーやのメリット

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Byほんたべ

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出荷規格表その1 色合い 一枚の目合わせ表を細切れに撮影したので、
縦位置の写真を横に掲載しています。見にくくてすんません。



上記写真はとあるところのトマトの目合わせ、出荷規格写真であります。

まず、色にご注目ください。現在の出荷規格は1番だそうです。
以前は3番だったのですが、ある日市場から「これでは日持ちが悪くてダメ」
との通達が来て、1番になった、ということでした。

えええーと驚くわたくしに「市場が言うからしょうがないね」と担当者は言いました。
自分の感覚的にも3番と思っていたので、ちょっとショックをうけたわたくし。
この色で味を乗せなくてはならない農家は大変なんじゃないでしょうか。

さて、トマトは日持ちする作物ですが、熟度が上がるとそれなりに悪くなります。
また、出荷途中、トラックに揺られている間に傷む可能性も高くなります。
したがって、現在のトマトは、熟度がまだ上がらない状態=緑色で収穫されます。

トマトは緑色で収穫しても、おいとけば赤く色がついてきます。
青いトマトが店頭に並んでいても客は買わないでしょうが、
色がつくまで在庫しとけばいいので、とても便利な作物でもあります。

わたくしの家庭菜園のトマトは10で収穫していますが、
それでも冷蔵庫の野菜室で10日くらいは平気です。
完熟してるのに味がそれほどでもない、というのが素人の悲しいところですが、
露地栽培だし雨が降ればワレるしカブトムシもたかるしでしょうがありません。

てなことは置いといて。

店頭で売り余しても在庫できる、果肉がしっかりしていて傷まないなどなど、
青いトマトは流通・小売にとってのメリットが大きいのです。

同様の理由で熟度が上がる前に収穫されるのはプラムや桃などですが、
店頭に並ぶときにはきれいに色づいているので消費者が気づくことはありません。
おいしいものを作りたい人はイヤじゃないかなーとか思いますが、
現時点ではほぼすべての作物が「お店で長持ちすること」を優先しています。

だからこそ、おいしいものを作っているという自負がある農家は
産直とか相対とか直接取引とかで自分の作物を売っているのでしょう。

ということで、わたくしの元いた会社・大地や、らでぃっしゅぼーや、
生協の野菜や果物がよく「おいしい」と言われるのは、
「有機だから」とか「減農薬だから」とかの前に、鮮度とか収穫適期とか、
そういう可能性のほうが高いんじゃないか、と最近気づいたわたくしです。

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トマト1
形状の規格表。わたくしのほんたべ農園でできるのは、下段のトマト
→ちょー規格外す(゚∀゚)。3段目くらいまでは上段ですが、7月になり暑くなると
ほぼ全て売り物になりません的な規格です。トマト農家ってすげーなー。



その理由は3つあります。

1.会員制の組織だから
2.契約栽培されてる作物を取り扱っているから
3.減農薬等の基準のせいで結果的に技術がある農家のものが多いから

まず1ですが、一般的な野菜の流通は、収穫された作物がJAに集まり、
そこから市場を通じて小売に運ばれるという流れになります。
不特定多数の顧客に売るため、在庫した際のリスク軽減や
店持ちができるだけ長いなどの対策=早取りが必要になります。

大地やらでぃっしゅぼーやなどの会員制の組織では、会員の方々の注文数が、
ある程度確定してから、出荷予定産地へ野菜・果物を発注します。
倉庫で在庫するものは北海道のじゃが玉とか冬場のりんごくらいなので、
基本的には、生産者は発注が来てから収穫するという流れになります。

届いたらすぐに小分けし、消費者ごとの箱に入れて翌日には届けられます。
注文数しか発注しないので、在庫の間の劣化を心配をする必要がないため、
出荷規格は市販のものよりもかなりゆるめになっています。

さらに、デリケートな果物(桃・プラム)については自社便を出して集荷し、
ドライバーには注意深く運転してもらっている、などの工夫もされているため
ある程度の熟度を確保して収穫してもらっています。というか、農家からは
「熟度を上げたいから気をつけて運べ」などと言われます。

このしくみは小松菜や大根などの野菜についてはそれほどメリットはありませんが、
熟す期間が長いほど味が乗る作物=果菜・果樹類の味が良い、というメリットがあります。
きゅうりとか在庫できなさそうですが、実は冷蔵庫で2週間くらいはへーきな野菜。
なので、発注後収穫というのは食味的なメリットが大きいのです。

なぜ働いているときに気づかなかったのか自分!と今さら思うわたくし。

しかし今働いている方々もあまり気づいてない気がします。
注文数がわかってからの発注、メリット的には計り知れないぞ。
とくに桃・すもも・ぶどう・中生種のりんごとか!!!
→果樹担当だったので果樹のことしか思い浮かばない。

もしかしたらキャベツや白菜も鮮度が違うかも(葉物とかの軟弱野菜は別)。
市販のものがすぐに腐るのはバックヤードで在庫してるからかも!(心の声)。

しかしまあこれには、条件があって、それが2です。

契約栽培されてる農家のものだけ取り扱っている団体じゃないと
このメリットは享受できません。
なぜなら、市場で買うのであれば店頭販売の野菜と変わりないからです。

あと、おまけ的な3は特に果樹類で顕著な傾向であります。
なぜなら、以前大地の農薬の基準を見せた取引希望農家に
「こんな基準じゃ作れないから諦めます」と言われたことがありました。
というか、わたくしが担当している間は常にそう言われていました。

今出荷している果樹農家の方々は、それこそ技術的に優れた方が多く、
退職後いろんな人に会いましたが、それでも「すげーなー」ってレベルです。
そして栽培技術がすごい人ほど作る作物もおいしい、というのは果樹の常識。

あああ、ここんとこ、在職中に気づけばもっと別のアプローチで販促したのになー。
なんか今さら気づいてがっかり。ま、いいか。

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