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ベツレヘムの壁とヨルダン川西岸地区で起きていること

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Byほんたべ

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ベツレヘム・聖誕教会。巡礼の人々がたくさん来ていて、イエス様が生まれたところは
行列で全然見学できなかったけど、異教徒だから邪魔してもとか思っちゃったわたくし。
全体的に巡礼地では異教徒感が否めませんでした。

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ウオールドオフホテルの前のマリオの絵。日本人だから撮影してしまいました。
そういえばパレスチナでは日本人を一人も見なかったな。

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ベツレヘムの壁に書かれたバンクシーの作品と言われている鳩の絵。
ホテルの横にアートショップがあって、バンクシーのイラストがポストカードになって売っている。
非正規っぽいけどOK的なお土産もの屋さんではないかと思う。

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壁の前に建っているバンクシーのホテル「ウオールドオフホテル」。確かに壁しか見えないので景観悪し。
しかしここに観光客が来ればパレスチナにお金が落ちて壁の現状を知ることができる、
という意味で非常に有意義。アートにも具体的にできることがあるんだなと感銘を受けました。

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「ウオールドオフホテル」にはバンクシーの作品と、パレスチナの博物館がある。
イスラエルがパレスチナに何をしたかが非常にわかりやすく表現されている。
「5分後にあんたの家を爆撃するから避難するように」というイスラエルからの電話が
再現されてるスペースがありどういうことなのかほんとに理解できない平和ボケなわたくし。

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イスラエルがパレスチナに住む人々とその土地で何を行ったか、何が起こったかが書いてありました。
このような悪意をどう受け止めたらいいのかわからなくなり思考停止状態に陥るわたくし。

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壁には監視所があり、たらたらと壁を見つつ歩いていたらそこからドローンが飛んできた。
カメラを向けると上空に飛んでいったが再度低空飛行してきたので撮影。
同行者が「写真撮られたかも」とか言うので笑顔で手を振っておいた。



ベツレヘムはイエス様がお生まれになった場所である。

東方から三人の博士が来て、イエスキリストを祝福したという話
『ベツレヘムの星』という本がわたくしの家の本棚にあるのは、
小学生の頃キリスト教に興味を持ち、教会に通っていた時期があったからだ。

なので、今回ベツレヘムに行くのをけっこう楽しみにしていたのだ。
で、わたくしはここで聖なるものと醜悪な「壁」を見ることになった。
「壁」は、ベツレヘムというかパレスチナのヨルダン川西岸地区のあちこちに建っている。
イスラエルが建てたこの壁は「分離壁」と呼ばれている。

イスラエル西岸地区の分離壁
【イスラエル政府は分離壁の建設を自爆テロ防止のためと説明している。
一方、分離壁のルートは入植地を囲むためにグリーンライン(1949年停戦ライン)
より内側に入り込んでおり、入植地を恒久的な領土とするための既成事実化を目論んでいる
とも言われている。さらに、分離壁そのものがパレスチナ人の生活を分断して
大きな影響を与えていることから、分離壁の建設は国際的に不当な差別であると非難されており、
国際連合総会でも2003年10月に建設に対する非難決議がなされている[7]。】(Wikipediaより引用)


人の気持ちも移動も阻むこの壁は、コンクリート製のもののほか、
イノシシよけのような電気柵の場所もある。

国連で非難決議が採択されても建設がやまないのはアメリカが及び腰だからだ。
トランプ政権になってからそれはますますひどくなった。
イスラエルの分離壁を含むさまざまな活動は国連で非難決議されているにもかかわらず、
先月「国際法違反に当たらない」とポンペイオ国務長官が発言し、わたくしは驚愕した。

アメリカはどうかしているとしか思えない。平和な日本人のわたくしですら思うのだから、
現地の人々はどう思っただろう。

さて、このベツレヘムの壁の前に、バンクシーのホテル
ベツレヘムの新たな名所「ウオールドオフ・ホテル」が建っている。
世界一景観の悪いホテルとか言われていると旅行後に知った。

分離壁には、パレスチナ側から人々がいろいろな落書きをしていて、
バンクシーが書いたものもある。それを真似たものもある。
パレスチナの人たちに何があったか、イスラエルが何をしたのか
時系列順に書いてある壁もある。

これを見ると国際法違反だし人権侵害だよねという歴史が一通り理解できるのだが、
のほほんと日本で暮らしているわたくしは、ここで思考停止してしまった。
なぜそうなるのかがわからないからだ。この土地に住んでいないからだ。
しかし、起きていることの理不尽さと恐ろしさに憤りは感じた。

なぜそうなのか、を考えても事実はわからない。わたくしは当事者ではないし、
時間が経っても考えはまったく整理できないし、この理不尽さをどう書くべきかわからない。
なので、事実との乖離が発生することを前提に、見たり聞いたりしたことを書いてみた。

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バスの車窓から撮影したラーマッラー郊外の壁。壁の向こう側にはイスラエルの入植地
「セトルメント」があり、ふんだんに水が使える快適な生活が行われているらしい。

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コンクリートの壁が途中から電気柵になってて、向こう側がよく見える。
セトルメントの住居は日本でもよくみるような瀟洒な住宅がたくさん建っていた。

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ラーマッラーからエルサレムに向かう途中にあるチェック・ポイント。前回の旅行では
バスから全員降ろされてなんか嫌がらせをされたらしいけど、今回はスムーズに通れた。
のは、UAWCのスタッフが通りやすいチェック・ポイントを選んで通ったかららしい。

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まんなかあたりにあるのがジェイユースのチェック・ポイント。オリーブ畑を分断して道路ができていて、
遠くにイスラエルの人々のセトルメントが見える。チェック・ポイントがあくのは日に3回だけ。
チェック・ポイントの向こう側に畑がある人はそこを逃すと畑に行けなくなり作物の取り遅れが起き
全部腐ってしまったりする。イスラエルはパレスチナの食料自給を阻もうとしているようだ。

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ヨルダン川西岸地区の水はイスラエルに抑えられているため、水を自由に使えない。
ホテルの窓から見た近所の住宅風景。雨水を貯めるタンクが各家庭に備え付けられていて、
水は貴重品である。つーことで、トイレの水が流せなくなってしまい、シャワーのお湯なんか
チョロチョロでもぜんぜんかまいませんから!!みたいになってしまった。



・ジェイユースという町の町長さんほか町の職員とかの話
「イスラエルの入植地ができたあと、チェックポイントができて、
そこを通るのに許可が必要になった。トラクターやロバも許可証を取らなくてはならない。
馬でチェックポイントを通ろうとしたら、その馬は許可を取ってないから通れない。
許可をとっているロバを連れてこいと言われた」

「畑の名義は父なので、父の名前で許可証を発行されているが、
畑の持ち主が変わると許可がおりない。父が死んだら畑に行けなくなるだろう」

「イスラエルの入植地に続くあの大きな道路にはパレスチナ人のオリーブ畑があった。
数十ヘクタールのオリーブ畑が全部イスラエルの道路になってしまった」

・ヨルダン渓谷のジフトリック村で聞いた話を大地のスタッフがまとめた話
「ヨルダン渓谷には、1967年には20万人のパレスチナ人が住んでいた。
ユダヤ人の入植地が38か所、11000人が入植してきたため、
パレスチナ人は現在6万人まで減ってしまった。
ヨルダン渓谷は、パレスチナ人の食べもののバスケットだが、
その農地の87%がイスラエルにコントロールされ、井戸、建物、放牧に制限が加えられている。」

・ツアーをアテンドしてくれたUAWCのスタッフの話
「パレスチナを走っている車のナンバープレートは、緑色のものと白いもの、黄色いものがある。
緑はバスやタクシーなどの公用車。黄色はエルサレムに入れる。白はエルサレムに入れない。
わたしはエルサレムに住んでいるので移動できるが、エルサレムに入れない人のほうが多い」

「UAWCのスタッフ、イッサさんはエルサレムに入れないので日本に来るときは
ヨルダンの国境を超えてアンマンから飛行機に乗っている。
(つまり彼は白いナンバープレートの車に乗っているということ)

以下、OCHAにUPされているヨルダン川西岸地区の地図。
定められたグリーンラインに食い込んで分離壁が建てられ、ヨルダン川西岸地区のあちこちに
チェック・ポイントがどんどんできて、パレスチナの人々の生活を分断していることがわかる。
この後もとどまることなく粛々と推し進められるに違いない。わたしにはたぶん何もできない。
https://www.ochaopt.org/atlas2019/wbclosure.html
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